牧場中の人の情報が自然に集まる
社内ポータルサイト構築に挑む!
ノベルズグループ様
北海道十勝を拠点に、肉牛・酪農の大規模牧場を経営するノベルズグループ様。“交雑種一産取り肥育”という独自のビジネスモデルを築き上げ、創業からわずか10年で売上高134億円を誇る大企業へと成長されました。また2017年には、農業分野で初となる経済産業省が主催する「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選出され、その先進的な取り組みが業界外からも注目を集めています。
今回は、株式会社ノベルズを中核とするグループ10社を横断する新しいコミュニケーションプラットフォーム「infoScoop Smart×Portal」の選定ポイントや導入後の効果についてお話しを伺いました。
※「infoScoop Smart x Portal」は、「CommuRing」の旧名称です
導入のメリット
"広報×情報システム" ニュースメディアの思想を取り入れ、まったく新しいコミュニケーションプラットフォームが完成!
- ポータル導入により、経営層から社員への発信だけでなく社員間でのコミュニケーションが活発に
- モバイル対応により、どこにいても情報を得られることで、打ち合わせや移動時間が短縮
導入前の課題
グループを横断するコミュニケーションプラットフォーム構築に挑む!
「分業制が一般的な肉牛・酪農業界において、ノベルズグループでは、牛の繁殖から肥育、出荷、さらに商品の企画・販売まで手がけています。このような一気通貫型の事業体制では、部門間の情報共有が何よりも重要な要素である」と情報システム部の西谷氏はいいます。
「創業から長らく、当グループにおける情報共有の手段といえば電話とメールでした。何か重要な事柄を決める場面では、毎回各牧場の責任者が直接顔を合わせるようにしていました。しかし現実問題として、生き物を扱っている当グループでは、社員が一堂に会する機会など簡単には作れません。管理職単位での情報共有が不十分であれば、いずれは現場スタッフも、グループの目指す方向性を見失ってしまうことになるでしょう。このような現状を打破するためにもグループ全体を横串で突き刺すようなコミュニケーションツールが必要でした」
そこで同氏は、全社員を対象にアンケート調査を実施。調査の結果、社員が求めていたのは「社内ポータルサイト」のようなコミュニケーションプラットフォームであることが分かりました。
株式会社ノベルズ
情報システム部
部長
西谷 哲也氏
選んだ理由
だれでも使いこなせるポータル
株式会社ノベルズ
情報システム部
佐藤 晋也氏
「製品を選定する上で、だれでも簡単に使える直感的なUIであることを最重要ポイントとしました。いくつかのベンダーの製品を調査しましたが、「社内ポータルサイト」を大々的に打ち出している製品は少なく、多機能で複雑であるという印象でした。その点、infoScoop Smart×Portalはプラットフォームということもあり、ユーザにとって必要な機能を段階的に追加していけば、自社にとって真に価値があるコミュニケーションプラットフォームを完成させることができる」と、佐藤氏は直感したといいます。
導入のポイント
社員にとって分かりやすいUIとは?
株式会社ノベルズ
広報企画部
次長
村上 晋氏
真に価値あるコミュニケーションプラットフォームを実現するために、西谷氏と佐藤氏は以下のような要件を洗い出しました。
導入のポイント
- 社員にとって分かりやすいUIであること
現場も含めITツールに不慣れな社員も多く、情報格差を埋めるには分かりやすく直感的に操作できるUIである必要があった。 - 情報の閲覧範囲を自由に設定できること
部門単位で業務に関連するコンテンツを管理する必要があるため、グループメンバー管理も含めてユーザが行えること。 - スマートフォンでもPCと同等な操作性を実現すること
拠点ではスマートフォンでの利用がメインとなるため、スマートフォン対応が必要だった。
では、第一の要件である「社員にとって分かりやすいUI」とは何か。情報システム部だけでは、具体的な解が得られず、同グループ広報企画部の村上氏と打ち合わせを重ね、以下の結論を導き出しました。情報共有ツールはつきつめると、“文字情報”と、動画も含めた“画像情報”という二つの要素から構成されています。これをいかに画面上で見せるか、そうなれば、参考にすべきUIは一つしかありません。それは大手新聞社などがWeb上で展開しているニュースサイトです。読ませるため、見せるためのノウハウが詰め込まれたニュースサイトのフレームを取り込むことが成功への近道と考えました。
「見やすさを考慮したUI」
思わず開きたくなるように、テキストだけでなくユーザの目を引くキャッチな画像も配置
「検索性を考慮したレイアウト」
閲覧している記事コンテンツと合わせて関連記事やキーワードをサマリ表示することで情報の全体像も把握できるようになり、検索性が向上
コミュニケーションプラットフォーム「infoScoop Smart×Portal」を基盤とし、我々が求めた社内ポータルが完成しました。現在、ノベルズグループでは「社内ポータル」の通称とともに、徐々に社員へ浸透し始めています。
ここで「社内ポータル」の主要コンテンツをご紹介します。
主要コンテンツ
主要コンテンツ | 説明 | |
---|---|---|
ニュース | 業界ニュースや新入社員紹介、各種プロジェクトの進行状況など、社内におけるトピックスを掲載 | |
お知らせ | 人事情報や各種手続きの案内など、社員に周知すべき内容を掲載 | |
メンバーズ | グループ全社員の氏名、顔写真、ひと言コメント、電話番号、メールアドレスが掲載されているデジタル版社員名簿 | |
マイ業務 | 部署や部門など、限られたグループ内での周知事項を発信 |
社内ポータルの導入効果として、経営層から社員への発信だけでなく社員間でのコミュニケーションも確実に行えるようになりました。副次的な効果としても発信する者が、発信する内容に齟齬がないか、または機密情報が含まれていないか、などをチェックする習慣が醸成されてきたといいます。スマートフォンの配布も進めており、どこにいても必要な情報が得られることになり、打ち合わせや移動時間の削減にもつながっています。
導入後の効果
見ること、発信することが習慣に
「求めていたコミュニケーションプラットフォームが完成し、導入段階としては成功しました。しかし、ここからが本当の意味でのスタートである」と西谷氏はいいます。
「それぞれの部門・部署がことあるごとに情報を発信する。社内ポータルをチェックすることが社員にとっての日課となる。そして、社内ポータルに上がったニュースがいつの間にか社員間での話題になる。このような状態が会社からの強制ではなく習慣化した時こそ、本当の意味での定着である」といいます。
人材・時間にゆとりを持った運用計画を
最後に「infoScoop Smart×Portal」の導入をご検討されている皆様に、村上氏からメッセージをいただきました。
「どんなに良いシステムであっても、最後には必ず“定着”という高い壁にぶつかることになるでしょう。ユニリタさんの惜しみないお力添えを持ってしても、この壁だけは自分たちの力で乗り越えなくてはなりません。ですから、運用には長期的な計画と十分な社内リソースを用意しておくべきであると私は思っています。スタート時にこそ多少の苦労はあるかもしれませんが、定着さえすれば、御社にとってこれ以上にないコミュニケーションプラットフォームになるはずです」
ノベルズグループ
- 設立:2006年12月
- 事業内容:北海道十勝を拠点に、肉用牛の素牛、肥育牛、生乳の生産牧場を経営するほか、交雑種雌牛の自社ブランド「十勝ハーブ牛」を扱う食品事業を展開
- ホームページ:https://nobels.co.jp/